一人じゃないよ
一人じゃない。
いつも朝起きて仕事に行くとき、
ものすごい不安に襲われていた。
大学生のときの、社会人の初めの頃は
朝起きるの嫌だな~
仕事だるいな~と思うぐらいだった。
でも、いつの間にか朝起きるのが
怖くなっていた。
夢から覚めると、またこの現実が始まるのかと思うようになっていた。
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でも、誰かと一緒にいて、とても楽しかった後、
別れ際、離れたくないなあ、て感じた
そのとき思ったんだ。
ああ、私ってひとりじゃないんだって。
こんなに一緒に楽しめる人がいてくれるんだって。
こんなに離れがたいくらい大好きな人がいるんだって。
ずっと一人だと思っていた。
一人で頑張らないといけないと思っていた。
ひとりでできるようにならないといけない。
でも、違った。
私には周りの人がいてくれている。
自分ひとりで生きていたと思っていたが、
全くそんなことはない。
そんな当たり前のことでさえ、
自分の無意識というのは無にしてしまう。
自分には、いろんな人がいてくれている。
そう思うだけで心が温かくなる。
安心する。
朝のすさまじい不安はどこかに消えていった。